CATEGORY

離婚時の財産分与

4つの財産分与(3種類+1種類)

今回は、財産分与の種類について解説します。教科書的な説明だと、財産分与には、3種類の類型がある、と説明されますが、そのほか、婚姻費用との清算という視点を加えて、4種類に整理をしています。   3種類の代表的な財産分与 一般論として、財産分与には、次の3つの種類・類型があると言われています。 清算的財産分与 扶養的財産分与 慰謝料的財産分与 清算的財産分与について 清算的財産分与とは、夫婦 […]

生命保険の解約返戻金と財産分与~現実の分与と名義変更~

夫婦の一方が生命保険に加入していた場合、その「生命保険の価値」が財産分与の対象となることがあります。 掛捨て型生命保険と貯蓄型生命保険 生命保険には、大きく掛捨て型と貯蓄型(積立型)の生命保険の2種類があります。 掛捨て型生命保険は分与対象外 このうち、掛捨て型は、解約しても、返戻金が無いのが通常であり、この場合、財産分与の対象とはなりません。 貯蓄型生命保険が分与対象 他方で、貯蓄型生命保険は、 […]

財産分与の対象となる退職金の範囲

財産分与に際して、将来貰えるであろう退職金の清算が問題となることがあります。 「退職金そのものがない」会社・勤務先にて夫婦が勤務しているというケースや、アルバイト形態により労働を提供しており、「勤務先をやめても退職金が無い」というケースでは、分与の対象となる財産がないこととなりますので、そもそも退職金の分与は問題となりません。 他方で、退職金制度がある会社で働いている方、自治体の公務員の方等の離婚 […]

個人事業主(自営業)の事業用財産の財産分与

離婚に際して、しばしば争点が生じることの多い問題が個人事業主(自営業)の方の財産分与を巡る問題です。 個人事業主(自営業)の場合の事業用財産と財産分与 事業運営のためには、運営資金の他、様々な事業用財産が必要となります。たとえば、事業用車両、パソコン、オフィス備品類などがその例です。 こうした、事業用財産は、財産分与の対象となるのでしょうか。 原則的に分与の対象となる 事業が法人化されている場合、 […]

会社名義の資産・財産は経営者の離婚に際して財産分与の対象となるか

今回は、会社の経営者が離婚するに際して、会社名義の資産が財産分与の対象となるか、と言う点について解説します。 複雑な問題を多々含むため、実際に会社名義の財産分与が問題となった場合には、是非一度、弁護士へ相談されることをおすすめします。 会社の資産と離婚時の財産分与 ここにいう会社の資産とは、会社名義の預貯金であったり、不動産であったり、売掛金などをさします。 会社の資産は、原則、財産分与の対象とは […]

オーバーローン不動産は財産分与の対象外!?通算される?

オーバーローンの不動産がある夫婦において、財産分与をどう行うかは、しばしば問題となります。 インターネットの解説などを見ても、「オーバーローンの不動産は財産分与の対象外」であるとか、「いやいや、オーバーローン不動産でも通算される」など、それぞれの立場から解説されているようです。 オーバーローン不動産に関する通算説と非通算説の対立 オーバーローン不動産をめぐっては、通算説と非通算説とが対立しています […]

財産分与における不動産評価額の査定

不動産が財産分与の対象となる場合に、当事者間で主張がしばしば対立するのが不動産の評価額です。 財産分与で対象となる不動産評価額とは 財産分与で対象となる不動産の評価額は、市場価格を指します。 他に不動産の評価額として位置づけられるものに、不動産に対するが固定資産税額を算定するための、固定資産税評価額や、相続税の算定の基礎となる、相続税路線価などがありますが、財産分与に際しては、一般に市場価格が利用 […]

子供名義の預貯金は財産分与の対象か~裁判等での取扱い~

夫婦が離婚する場合に、しばしば争点となりやすいのが、夫婦が子供の名義で貯めていた預貯金です。 財産分与は、夫婦の共同財産を離婚時に清算する仕組みですが、子供名義の預貯金が夫婦の共同財産といえるか、が争点となるのです。 財産分与の対象となるかは名義ではなく実質で判断する。 銀行や郵便局に預けている預貯金の口座の名義が子供の名義の場合、一見、その預貯金は子供に帰属し、「財産分与の対象にはならない」とも […]

アンダーローン不動産の財産分与について(関連判例も紹介)

不動産の財産分与を巡り、しばしばネックとなるのが、住宅ローンの問題です。 特に、不動産の資産価値よりも住宅ローンの金額の方が大きいオーバーローンの場合には、処分・財産分与の可否などを巡って、複数の問題が生じます。 他方で、アンダーローンの場合はどうでしょうか。以下、不動産の財産分与につき、アンダーローンの場合を見ていきます。 アンダーローンについて アンダーローンとは、不動産売却によって得られる金 […]

特有財産とは?離婚時の財産分与の対象とならない財産

離婚の財産分与に際して、しばしば問題となるのが「特有財産」です。後述のとおり、特有財産は、財産分与の対象から除外されうるため、夫婦が有している財産の内、何が特有財産で、何が分与の対象となる財産なのか、を巡ってしばしば問題が生じるのです。 特有財産とは 特有財産とは、夫婦の一方が、相手方配偶者の寄与・貢献なく、個人で有する財産を指します。 特有財産となる財産の種類・種別は問われません。その財産の種類 […]

>北九州の弁護士ならひびき法律事務所へ

北九州の弁護士ならひびき法律事務所へ

CTR IMG