今日は、弁護士費用の支払いにクレジットカードを使えるか、という点について。

ひびき法律事務所ではクレジットカード決済は導入していない

弁護士費用に関して、クレジットカードは使えますか?と問われることがあります。

法律相談料30分5000円+消費税

これも決して安くないですし、着手金が仮に20万円のケースで、カードを利用した場合に、仮に1%分が還元されるクレジットカードが利用できた場合、2000円分の還元。確か、利用者さんにとっては便利で利益があるかもしれません。

しかし、結論をいうと、クレジットカードを利用できる法律事務所もありますが、弊所では、クレジットカード決済は行っていません。導入予定も今のところ無しです。

現金かお振込みによるお支払いをお願いしています。

クレジットカードが使える法律事務所

あるプラットフォームで、クレジットカードが使えるか否かをチェックしてみました。「北九州で相続に強い」弁護士を検索できると謳っているプラットフォーム。

そのプラットフォームのあるページでは、8つの法律事務所が一覧として紹介されていました。

この内、クレジットカードが使えることが明記されていたのは、2事務所。それも福岡や北九州ではなく、東京・大阪の事務所でした。

法律事務所のクレジットカード決済と日弁連見解

実は、法律事務所のクレジットカード決済については、日弁連が自粛を求めた経緯があります。

現在は、一定のケースを除いて、法律事務所がクレジットカード決済手段を利用することも認められていますが、多くの法律事務所で導入が進んでいるとはいえません。

クレジットカード決済の導入がされない理由

冒頭記載したようにクレジットカード決済は、依頼者の決済手段として簡便・お得という面があるのは確かです。

他方で、クレジットカード決済を法律事務所が利用した場合、次のような懸念があります。

・法律事務所がクレジットカード会社に提供することになる情報が、弁護士の守秘義務に違反する情報提供になってしまわないか。

・クレジットカードで決済されたものの、そのクレジットカードによる負債が債務整理の対象となってしまわないか、さらには、債務整理費用までクレジットで支払われてしまうというミスが生じないか(このミスは法律事務所にとっては、あってはならないミスになりうる。)との懸念が生じます。

特に地方では、通常業務において、債務整理案件も多々ある為、後者の懸念を持つ先生が多いように思います。

そのため、法律事務所でのクレジットカード決済導入は進んでいないのが現状です。

弁護士費用を一括で支払えない場合はどうするか

上記のとおり、多くの法律事務所では、クレジットカード決済の導入は進んでいません。

ご不便をおかけしますが、冒頭記載した通り、ひびき法律事務所でも、導入の予定はないところです。

では、弁護士費用を一括で支払えない場合はどうしているのでしょうか。

この場合の対応は法律事務所や弁護士のスタンスやケースによって異なります。たとえば、場合によっては分割払いで依頼を受けるというケースもありえます。

弁護士費用を一括で支払うことができないという場合、一度、御担当の弁護士に相談されてみてください。