代表役員についてのQ&A

Q宗教法人の責任者ってだれ?

宗教法人における事務執行機関であり、宗教法人における代表権を有する役職は「代表役員」という者です。

Q代用役員の任期はあるの?

宗教法人法上、代表役員の任期は制限なく、各宗教法人の実情に合った期間を定めることになります。

Q代表役員と宗教法人の関係ってどんな関係?

代表役員と宗教法人の関係は民法上の委任の関係に類するものと考えられています。そのため、代表役員の行った行為は、代表役員の権限の範囲内であれば、その行為の効果は宗教法人に帰属します。そのため、相手方が責任役員会の決議を経ていないことを知っていた場合を除き、責任役員会の決議を経ていない代表役員の行為の効果は宗教法人に帰属します。

Q代表役員は何も責任を負わないの?

代表役員と宗教法人の関係は、民法上の委任の関係に類します。そのため、代表役員の行為により宗教法人が損害を被ったとき、代表役員は宗教法人に対して損害賠償責任を負うこともあります。

また、代表役員は、宗教法人法に定める手続きに違反した場合、10万円以下の過料に処せられることもあります。

 

責任役員についてのQ&A

Q責任役員ってだれ?

責任役員とは、宗教法人の事務に関し審議をする意思決定機関です。会社で例えると取締役という立場になります。この機関は、宗教法人法上、設置を義務づけられている機関です。

Q責任役員はどのように意思決定するの?

宗教法人法上、決定方法は責任役員の過半数により決まります(法12条1項5号、18条項、19条)。もっとも、規則で決定方法を別に定めている場合、意思決定方法は定めによります。

Q責任役員と宗教法人の関係ってどんな関係?

責任役員と宗教法人の関係は民法上の委任の関係に類するものと考えられています。また、責任役員は、常に、法令、規則、包括団体の規定などに従いながら事務を適切に運営していかなければなりません。

Q責任役員は何も責任を負わないの?

責任役員と宗教法人の関係は、民法上の委任の関係に類します。そのため、責任役員の行為により宗教法人が損害を被ったとき、代表役員は宗教法人に対して損害賠償責任を負うこともあります。

最後に

これから、寺院経営にまつわる法律関係を取り上げます。コラムに取り上げる以外の内容が問題になりましたら、北九州小倉の法律事務所ひびき法律事務所にご相談ください。
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